JCOE研修会2
2019年11月09日
本年3回目のJCOE研修会が9月23日、札幌で行われた。講師は中戸川貢先生。
この先生、加工食品ジャーナリストとして、知る人ぞ知る方なのだが、われわれの業界では有名な方。
多分、かれこれ3回目か4回目の受講だがいつも聞いた後はインスタント食品、加工食品や出来合いのお弁当、惣菜、外食も含め、食べ物に対して腰が引ける感覚にとらわれる。
先生曰く、現代人は人類の歴史上今までなかった食べ過ぎによる栄養失調状態に陥っており、カロリーは足りているのにたんぱく質やミネラルなどが不足している新型栄養失調状態、と表現。
スーパーやコンビニ弁当は野菜不足だからと必ず一緒に店頭に並ぶ野菜サラダを付け合せても、そのような食事を続けていたら97%以上の確立で健康被害が生じるとのこと。
その原因は絶対的なミネラル不足。それは外食も一緒で、食材として使われる段階で、下ゆでや殺菌消毒されることで水溶性のミネラル、ビタミンが大幅に抜け落ちてしまっているのと、リン酸塩などの添加物の使用によりミネラルの吸収が阻害されてしまうから。
でもどうしてもそういったところでしばらくの間、食事を済ませなければならない場合は、アイスでカルシウム、ポテチでマグネシウム、チョコで鉄は取れるからって!(笑、もちろん取りすぎるとよくないものもたくさん入ってるから食べすぎは禁物。)
ついでにミンティアに入ってる緑3号という色素は多大な発がん性が疑われ、欧州では使用禁止。
あと、新たに危険性を指摘したのが人口甘味料。最近、健康志向を求める消費者向けに、砂糖を使わず人口甘味料を使用して糖類0と謳った製品が増えている。(コスト的にも、主だった人口甘味料はどれも砂糖の5分の1以下)
でも人口甘味料は腸内細菌のバランスを崩し、小腸を損傷させ、炎症を悪化させて最近、とみに増加しているリーキーガット症候群の主原因となっている可能性が高い。
最後に食事は家庭で素材ごとに買ってきて、焼くか蒸すかの調理法で。煮るなら煮汁ごといただけるものを。
だしは煮干しなどの天然だし、ミネラルの吸収率をあげるため、かんきつ類や酢の物と一緒に。
特に野菜は生鮮野菜を使って包丁で切るところからはじめること。水煮野菜やカット野菜は避けること。
いずれにしても、食事に当たって、しっかり栄養を取るつもりならば、簡単、気軽、といった精神は
そもそも存在せず、愛情と手間ひまをかけてやっと完結するものなのかもしれませんね!
晩秋の 初雪真近 薔薇の紅